放課後(No.735)

二〇二〇年のオリンピックが東京で開催されることになりました。
オリンピックは平和の祭典であり、子どもたちの夢でもあります。そんな希望と夢をかなえるオリンピックになることが求められています。アスリートのみなさんのスポーツに対する純粋な思いには心も動かされました。


しかし、その一方で大きな危惧があります。オリンピック東京決定の陰で大切なことが忘れさられないだろうか? その一つが震災の復興であり、東京電力福島原発の事故被害です。そして、日本スポーツの負の側面、体罰であり勝利至上主義です。柔道界での勇気ある選手の告発から、スポーツと暴力の問題が表面化し、尊い生徒の死をきっかけに部活動の問題が大きな社会問題となりました。変わりつつあるスポーツ界が、東京オリンピック決定によって逆戻りしてはなりません。
そして、最も許せないのは、安倍首相のプレゼンでの発言です。平気で「ウソ」を言う、無責任な首相! 最も「オリンピック精神」に反した行為ではないでしょうか。東京オリンピックまでなんてとんでもない。一刻も早くレッドカードをつきつけましょう。
(N・H)