不当分限免職を取消す画期的判決!

不当分限免職処分を取り消す画期的判決!
新採教員免職事件、京都地裁で勝訴

高橋勝利集会 026.jpg

 2月28日、京都地方裁判所は、元京都市立小学校の新採教諭であった高橋智和さんに対する京都市教委の分限免職処分を取り消す判決を下しました。 
 判決は、市教委の挙げた処分理由はいずれも、事実に基づかないか、処分するにはいたらない、と認定し、当時の管理職の指導も適切ではなかったことを認める、画期的な内容です。「指導力不足」「不適格」などとする管理職や教育委員会による攻撃に苦しむ、全国の教職員、とりわけ青年教職員を大きくはげますものです。

  「高橋さんの不当処分撤回闘争を支援する会」及び京都教職員組合・京都市教職員組合は2月28日、以下の声明を発表しました。

“不当分限免職を取消す画期的判決!” の続きを読む

控訴させず現場復帰を求める要請ありがとうございました。

京都市教委への
「控訴しないで」「高橋さんの現場復帰を」との
緊急要請ありがとうございました。

 高橋さんへの分限免職取消判決を受けて、「高橋さんの不当分限免職処分撤回闘争を支援する会」では、京都市教育委員会に対して、控訴を断念させ、判決に従い高橋さんを学校現場に復帰させるよう、要請をよびかけたところ、本当に多数のみなさんに応えていただきありがとうございました。

 別のページでもお知らせしているとおり、3月4日、京都市教委は、まったく不当にも、大阪高裁に控訴しました。実は判決翌日の2月29日午前の定例教育委員会会議で、市教委は控訴が承認されていたのです。判決当日の新聞取材に対しても、市教委事務局は訴状も十分に精査しないまま、「控訴を検討したい」などとコメントを発表しています。はじめから控訴ありきの市教委の姿勢に改めて怒りを禁じ得ません。

 高橋さん本人は、あらためて高裁での勝利を目指す決意をかためています。今後とも、全面的なご支援、よろしくお願いいたします。

(このページは「控訴させず現場復帰を求める取り組みにご協力を」としてUPしていましたが、ここにも多くの激励の書き込みをしていただいていましたので、タイトルを変えて、コメントはそのままUPしています。(3月10日))

学習指導要領パブリックコメントに応募を!

学習指導要領改定案へのパブリックコメントに
反対意見をお寄せ下さい。
3月16日〆切

 2月15日に文科省は、09年度から順次実施予定の、新しい学習指導要領の改定案を発表しました。その内容は1月に発表された中教審教育課程部会とほとんど同じです。従来の学習指導要領の問題点についての反省がないまま、教育内容への国の新たな統制と、学校現場へのいっそう大きな負担を強いるものになっています。
 第一は教育内容へのさらなる反動的な介入の問題です。道徳教育を「すべての教育活動の中で」行うとし、「道徳教育推進教師」を中心に展開させる、としています。「伝統と文化」を強調し、小学校中学年で文語調の短歌や俳句の暗唱などを持ち込んでいます。これに対しては一般新聞の報道でも、「特定の価値観を画一的に押しつけるようになっては困る」と批判がなされています。
 第二に、授業時間数増などによる子ども・教職員への負担の増大です。小一での毎日五時間授業など、全学年で授業時数を増やすだけでなく、夏休みなど長期休業中の授業も可能、としています。増やされた学習内容も、子どもの発達段階や教科の系統性をふまえていません。マスコミでも「時間数も内容も幅を持たせて現場の工夫に任せた方がいい」「教師を増やすなど条件整備が必要だ」との声が紹介されています。
 今後、文科省のパブリックコメントに反対意見を集中していくとともに、子ども不在の改訂案の問題点を父母・市民に広く知らせ、新学習指導要領実施の中止を求め、学校現場への押しつけに反対していくとりくみが、強く求められます。

パブリックコメントにぜひ応募し、
反対意見を文科省に寄せて下さい。
(3月16日〆切) 
 応募要領は
→こちら

参考サイト

「改訂学習指導要領案について」(全教・山口教文局長談話)

「中央教育審議会『幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について』答申について」(全教中央執行委員会見解)

改訂案など資料(文部科学省サイト)

「学習指導要領改訂どうなの」(知里保氏サイト)

 

人事定員要求交渉(2月25日(月))のお知らせ

 市教委との人事定員要求交渉を下記の通り行います。

日時:2月25日(月)5:30~
場所:教育委員会室(市役所4階西南)

*各分会の人事定員要求書を緊急に作成して、そのコピーをお持ち下さい。
 ・もしくは当日までに、市教組本部にお送り下さい。
  (送付先・作成方法などは→こちら

京都市長選挙の結果を受けて

2008.2.17京都市長選挙の結果を受けて

2008218
京都市教職員組合
執行委員長 新谷 一男

 

私たち市教組は、京都市長選挙に向けて、「教育先進都市」と門川前教育長が全国に吹聴している中、教育パンフ「京都市の教育を考える」を07年3月に発行し、テーマ別に4度にわたって、市民と共に教育を考える集会を開催してきました。その中で、京都市の教育の実態を告発し、何としても京都市長選挙で、貧困で強圧的な京都市教育委員会の姿勢を明らかにさせるために市民との対話を広げてきました。

昨年の中村和雄さんの出馬表明を受けて、京都市政を刷新し、教育行政を根本から改めさせ、どの子どもたちにも、教職員にとっても学びがい、働きがいのある学校を実現するために、各支部集会や組合員集会を開催し、がんばる決意をいち早くかため合いました。

市民大集会で府立体育館に、教育に春を呼ぶ要求梅の花を満開にし、教育格差を明らかにする教育ビラや、教育格差プラスターを作成し、京都市の格差・競争・問答無用の教育実態をあきらかにして、市民との対話を進め、市民の中でも大きな話題になり、世論を動かしてきました。京都市政の職員不祥事・同和・市民いじめの病根を絶つために、中村和雄さんとともに共同の取り組みを強めました。政治の春を呼び、4月から希望にあふれ子どもたちの瞳輝く学校のスタートが出来るようにがんばろうと大奮闘しました。

選挙の結果は、951票差の大接戦でしたが及びませんでした。しかし、マスコミでも述べているように、自民・公明・民主の大連立・相乗り批判が現れたものになり、政党の基礎的力量とはまったく違った結果が出ました。市役所内出身候補者への批判も大きく、現桝本市政の継承に対して、市政の刷新・庁内候補批判を訴えてきた候補者に3分の2あまりの有権者が投票しました。低投票率は、雪の降る最悪の天候だったことも影響したと思いますが、現市政のあまりにもひどい職員の不祥事や同和の不公平、道路特定財源による作り続ける高速道路建設に対しても、市民の批判が大きく、市政を継承すると言っていた門川陣営も、「解決する・凍結する・見直しする」など表明する中で、争点をそらしたことにあるのも確かです。

中村和雄さんが選挙結果を受けて、「市民の願いを理解して市政に反映してほしい。」「市民の苦しみ、痛み、何とかしてほしいという思いを受け止め、これからもがんばって行きたい」と決意を語られました。門川新市長に突きつけられた課題は、明らかです。京都新聞の社説で「与党におもねることなく、凛(りん)として、市民のための京都市長であらねばならない」と主張しているように、門川新市長に突きつけられた課題と姿勢・責任はあきらかです。

私たち市教組は、すべての教職員、父母の皆さんと共に、これからも京都市の教育格差の是正、一人一人を大切にする教育の実現、市教委や文部科学省の教育論議抜きの教育政策の押し付けに反対し、自主的な教育実践を作り上げ、すべての教職員が、子どもとしっかり向き合い、教職員としての働きがいをもてる学校にしていくために全力を上げる決意です。

京都青年教研「わかもんTeRAKOYA」のお知らせ

  
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第49回京都青年教研

わかもんTeRAKOYA

2008年
3月1日(土)~2日(日)

京都教育文化センター
旅館「丸家」
にて

 

記念講演1(1日(土)2:00~):
「イラク、アフガン、そして沖縄」
森住卓さん(フォトジャーナリスト)

記念講演2(2日(日)12:50~):
「希望はぐくむ教育を私たちの手で」
尾木直樹さん(教育評論家・法政大教授)

学校別講座(2日(日)9:30~11:30)               
   講師:(小学校)葛目己恵子さん
      (中学校)瀧本祐一郎さん
      (高校)原田久さん
      (障害児教育)服部恵子さん

レポート別分科会(1日(土)4:00~5:00)           

詳しいビラは→こちら