放課後(No.755)

 今年の京都市教育教研集会の講師は作家の高橋源一郎さんだ。


 高橋さんは四年以上にわたって、朝日新聞の論壇時評でその時々の問題についてわかりやすく書かれている。直近の八月二十七日のテーマは「『外注』した政治 戦後七〇年 いま取り戻す」だ。その中で、もっとも政治に縁遠いと思われた「女性週刊誌」が「安保法制」をめぐる特集をしていることなどを取り上げている。そして、この間の一連の動きを、政治家や専門家に「外注」していた「政治」や「社会」を自らの手に取り戻すことが必要だ、と思えるようになってきたからなのだろうか。…「政治」や「社会」について違和を感じたなら、誰でも疑問の声をあげ、行動してもいいのだ。そんな当たり前のことが、いま起こりつつある。と結ばれている。

 戦後七〇年の八月三十日は、国会前で、社会の変わりつつある胎動を感じたひとときだった。

(N・H)