放課後(No.757)

初めての小学六年生を卒業させてから、この十一月で半年がたちます。六年生の担任をしている知り合いの学級の様子などを聞くと、去年担任した学級での出来事と子どもたちの様子がまだまだ鮮やかに思い出されます。四月のスタート時からものすごく気負い、緊張し続けた一年間でした。生徒指導がどうとかではなく、学習準備の難しさ、行事に求められる高度さ、思春期にさしかかる子どもたちの思いを日々、汲み取れるようにとアンテナを張り巡らせること…。苦労はたくさん、その分、すてきな思い出もたくさんあります。
卒業式の日に数名の子とメールアドレスを教え合いました。その子たちが、ときどきメールで近況を知らせてくれます。中学のクラス発表、定期テスト結果、友だちの様子、今の担任の先生のこと。卒業し、中学へ上がった子どもたちというのは、担任を離れて学年が変わった子たちよりも、ことさら気にかかる存在であるように感じます。卒業時の記憶からぐんぐん大人っぽく成長していく、かつての学級の子どもたちに、節目ごとに出会えるのが楽しみです。 (M・W)