放課後(No.715)

もう何年か前になりますが、東京での抗議集会に参加したことがあります。全国から集まった人々の群れは日比谷公園の広場をはみ出して周辺の道路を埋めていました。デモの列が二重、三重に国会議事堂を取り囲み、抗議の声がまさに渦巻いていました。その熱気を保ったまま翌朝、複数の一般紙を開いてみると、記事が無い。一行も報道されていない。見事に無視されていたのです(機関紙A紙は報道していた)。私たちの声は報道に値しないのか。
 


今年の六月。原発再稼働に反対して何万もの人々が総理官邸を包みましたが、A紙を除き報道されませんでした。やはりこの国はそうなのか。あのときの思いがよぎりました。
 しかし、その後も首都中枢で、全国の各地で、抗議する人々の数は増え続け、報道も「無視」できない状況にあります。報道しなかったことを読者に詫びる紙面も現れました。
 これは現在進行形です。消費税増税。オスプレイ搬入。この夏の私たちの声と行動が状況を変えます。

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