放課後(No.734)

荒れている子どもたちの多くは、基本的信頼感とそれを基にした他者との交わりの力、そして、少年期の課題である集団的行動能力など、主要な発達課題が獲得できないで苦悩している状態にある。
好きで荒れている子どもはいない。だから、荒れた言動をしている子どもを管理抑圧的にのみ取り締まるのではなく、彼がなぜそうするのかを探り、彼の生きづらさを理解していく。そして、彼をしかり続けるだけでなく粘り強く優しく言葉をかけ、彼が頑張れる世界へ導いて行くことが大切だ。


しかし、競争と抑圧、「荒れる子」を排除しようとする指導が主流を占めている学校現場で、「荒れる子」を中心におき、軸とする集団づくりは、並大抵のことではないと思う。それは、「荒れる子」だけでなく、集団すべてを変革の対象と捉え、さらには、学校をも変革の対象と捉える必要がある。ともすると、教師自身が排除の対象にされかねない。だが、揺るぎない決意を持ち続けることが、私たち民主的教育をすすめる教師の生き方であり、それを支えてくれる仲間を大切にして、活動を展開していきたい。(I・K)

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