放課後(No.754)

安倍内閣は、アメリカとの公約を守るために、安保法制(戦争法案)を今国会で成立させようとしています。しかし、反対の世論は日に日に高まっています。


そんな中、自民党の若手議員が作家の百田尚樹さんを招いた勉強会で、安保法制に批判的なマスコミに圧力をかけるよう発言していたことが大きな問題となっています。この問題について自民党幹部は、「法案審議に影響するからダメ」とし、三人の議員を「処分」しました。
しかし、この問題の本質はどこにあるのでしょうか。自分の意見に同調する学者の意見は重宝するが、批判的な意見や見解を述べる学者については無視する。そして、権力に従順なマスコミは重宝するが、批判的なマスコミは圧力をかけて黙らせる。これが自民党政治の姿勢です。
この考え方は、自民党の憲法草案に色濃く反映されています。「国家」のために個人の権利や言論・表現の自由は制限されてもかまわないという考えです。これが戦争法制成立後の日本社会にならないよう、声を上げるときです。(N・H)

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