競争と選別を強化 高校入試制度を改悪


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京都府教委と市教委は10月18日に、「京都市・乙訓地域における公立高校入学者選抜制度の改善」を最終決定しました。 各中学校や高校で一切父母に説明会も開かず、教職員に説明や意見を聞かないまま、教育委員会で決定したことは言語道断です。


通学圏については、現行の4通学圏を2通学圏に半減し、南北2通学圏にしました。このことで、現行の東通学圏と西通学圏が南北に分断され、現在通学できている高校へ進学できなくなる生徒が出てきます。また、東西に広くなるために公共交通機関を利用した通学の困難さが増し、遠距離通学を余儀なくされる生徒が多数出てくることも問題です。
次に、新通学圏における「専門学科」設置校の配置に片寄りがみられ、南北に新たな格差を生じさせる問題です。さらに、希望枠を拡大し、実質1通学圏と同じはたらきを持たせるとともに、「総合選抜」で近くの高校へ行ける枠を縮小させています。
これは、より公立高校間の競争と格差を拡大させ、序列化を加速させるものであり、実質的に子どもたちの選別を強めることです。
市教組は、今回の高校入試制度の改悪に反対し、撤回を求めるとともに、すべての子どもに充実した公立高校教育を保障し、選抜方法の改善を引き続き要求するものです。