高校入試制度改悪「決定」に強く抗議する!

市内乙訓公立高校入試制度改悪決定に強く抗議する!

 京都府教委・市教委は、「京都市・乙訓地域公立高校入学者選抜に係る懇談会」を4月27日に発足させ、10日に1回程度という異例のスピード審議で5回の懇談会を開き、従来4つに分かれていた通学圏を2つに統合させ、通学圏を越えた単独選抜を拡大させる方向で、強引に議論を進めました。「子どもたちの大部分は地元の近い高校への進学を望んでいる」「遠距離通学の負担が心配だ」「先行実施した山城通学圏での問題点を明らかにしてほしい」などの疑問の声も多く出されましたが、結局、両教育委員会の思惑通りの方向で「まとめ」が出され、10月18日に府・市教委はそれぞれ、新たに線引きをした南北2通学圏への統合、Ⅱ類の全学校での、Ⅰ類の「特色選抜」での、通学圏を越えての受験枠拡大、という方針を承認・発表しました。

 「行きたい学校に行ける自由」にあずかるのは一部の子どもだけであり、大部分の子どもは「生きたくない学校に行かされる不自由」を被ることになります。今後、新たな通学圏の中でのいっそうの受験競争の激化と高校間の序列化・格差拡大が懸念されます。

 京都市教組は、10月22日、この子ども・市民無視の「決定」に対し、見解を発表しました。「見解」を読む。

 また、市立高教組とともに、京都市教委に対し、「決定」の撤回と時間をかけた再検討を求める要請書を提出しました。→「要請書」を読む。