高校入試さらに改悪~入学者選抜懇談会「まとめ」

 六月八日、「京都市・乙訓地域公立高等学校入学者選抜に係る懇談会のまとめ(案)」が、第五回懇談会に教育委員会事務局から提案されました。その内容の中心は通学圏を統合し圏内の高校数の拡大と、総合選抜を残しながらも学校選択の機会の拡大、受験機会の複数化、多元的評価による選抜を行うなど選抜変更の方向を示すものです。これらは高校三原則つぶしの一九八五年以来の改悪になります。

 市教組は、懇談会の内容をうけて、六月十一日、市立中学校校長会会長へ、これ以上の格差と競争をあおる入試制度の改悪を進めないように、申し入れました。

 子どもと教育・文化を守る京都府民会議は、六月十四日、ラボール京都で「高校入試制度問題を考える集い」を開催しました。雨にもかかわらず、市内・乙訓各地から七十人の参加がありました。宇治市の中学校の中野さんから、通学圏の統合と単独選抜制度が強行された山城通学圏の実態の報告を受けました。参加者から入試制度が改変されたもとでの中学生の様子や、様変わりした進路指導の実態に驚きとともに、なんとしても京都市内に持ち込ませてはいけないとの意見が寄せられました。その後、各行政区・通学圏別に懇談・打ち合わせし、学習・交流会の開催を相談しました。