「いじめ問題を語る集い」尾木直樹講演

「いじめ問題を語るつどい」尾木直樹講演に

  250人集まる!


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十二月三日、京都会館会議場で、「いじめ問題を語るつどい」が行われ、父母・市民・教職員など約二五〇人が参加しました。

小・中学校の教師からそれぞれ今の子どもたちの様子が語られた後、「『いじめ自殺』問題をどう見るか」と題し、教育評論家の尾木直樹さんが講演されました。尾木さんは、「教育再生会議の緊急提言は、排除の論理で問題解決につながらない」と批判し、「今こそ、市教組の訴えにある『人間的尊厳を守る教育』が必要である」と強調されました。さらに、「いじめられている子への識者のメッセージがマスコミなどで多く流されているが、いじめる側の子どもに目を向け、愛情を示しながらいじめをやめさせることが、重要である」と述べました。 
 講演後、過去にいじめから不登校になった青年から、「いじめられていることを親には心配をかけたくないので、言えない」と、教育相談室を運営している方からは、「いじめや不登校は、大人の責任。子どもたちに真摯に向かう大人の態度が重要。そのためにも親の精神的ゆとりが大切」との訴えがありました。その後、「いじめは絶対ダメだという熱意を子どもに伝えるべきだ」「先生は大変だと思うが、底力を出して頑張ってほしい」「学校に要望があるが、どうしたらいいか悩んでいる」などの意見が出されました。最後に、市教組宮下書記長が『人間的尊厳を守る教育を』と、訴えを行いました。
【参加者の感想】
教師をめざしている学生です。「いじめ」はまわりの大人にも教師にもわかりにくくなってきていると思いますが、子どもに心を寄せようとする大人が気づけるものだと思います。力や数にモノを言わせて政治介入する人たちにはいじめを語る資格はあるのでしょうか。
私は保育士をしていますが、幼児からストレスをかかえている現状では、「あかん」「ダメ」だけでは、むずかしいなと感じています。人との関係がとりにくい子への支援を乳幼児からできたらと思いました。

声明「多発するいじめ問題をめぐり、市教組は訴えます!」はこちらから