核兵器廃絶にむけて世界の”心”は一つに①

676-5.JPG 広島、長崎への原爆投下から六十五年目にあたる年、五月三日からニューヨークで、核不拡散条約(NPT)再検討会議が開催されました。日本から一八〇〇人が共同行動に参加し、京教組からも代表で市教組の大味祥恵さんらが参加し、国際行動に加わりました。
 
 五月二日、ニューヨークでの一日目は、タイムズスクエアでの署名・宣伝行動から始まりました。


前日、この場所で爆弾騒ぎがあったことも影響しているのか、冷やかに「NO!」と返事が帰ってくることも多かったです。しかし、とてもフレンドリーに署名に応じてくれる人や、わたしたちの行動に敬意を表して「OH! ベリーナイス!」などエールを送ってくれる人もいて励まされました。
 午後からのパレードは、衣装やパフォーマンスもいろいろと工夫されていて、とても盛り上がりました。わたしたちは、作ってきたアクションクレインを道行く人に渡しながら、タペストリーや法被、そしてシュプレヒコールで「ノー モア ヒロシマ! ノー モア ナガサキ!」をアピールしました。署名が積み上げられた国連前のハマーショルド広場がパレードのゴールです。NPT会議議長と国連上級代表に署名が手渡し提出されました。カバクチュラン議長は、NPT会議の開会あいさつで「わたしは昨日、署名を受け取りました。市民社会の熱意に私たちは応えなければなりません」と発言されたそうです。市民の行動が、会議の成功を後押ししていると実感できるすごいことです。
 わたしたちの班には、この日京都で開かれている憲法集会と音や映像でつながるという大役も待っていました。ニューヨークは、真夜中の二時半。「憲法九条を守る」ことと「核兵器廃絶」の訴えが、ニューヨークと京都でつながったように感じました。
 今回の行動では、各地でがんばっている人々と出会い、たくさんの若い人たちの感性や行動力に触れ、とても刺激を受けました。また、「市民の力で世界の流れを変えられる」という実感は、今後教師として、何を子どもたちに伝えていかなければいけないのかを、教えてくれたように思います。この感動を、広く伝えていきたいと思います。(大味祥恵)