市教組は青年部を中心に8月4日~6日の日程で広島市を訪れ平和研修を行いました。
平和資料館見学からツアーはスタート。2019年にリニューアルした資料館ですが、実物展示に重きを置くという方針のもと、私たちが子どものころに見て衝撃を受けた3体の人形は撤去され、写真や、手記、映像、実物が整然と展示されていました。昨年のサミット後、来館者は爆発的に増えたそうです。
記念公園碑巡りは炎天下の中、ガイドをお願いし丁寧に公園のモニュメントや碑について説明してもらいました。毎月6日に法要を公園内で行なっていることなど新たに知ることも多かったです。
2日目、太平洋戦争以前から日本の検疫を担い、原爆投下後、一万人を超える負傷者が運び込まれたという似島へフィールドワークに。初日に続く炎天下の中、ガイドを務めてくださったのは宮崎佳都夫さん。似島で起こった出来事を伝承していく活動に奔走されている姿に頭が下がります。
3日目、早朝から平和記念式典に参加。昨年から公園内は入場規制がかかり、今年はさらにそれが拡大されていました。中学生の団体参加や外国人の多さが目を引きました。
式典後、被爆体験語り部学習へ。語り部の壮さんの話は実にリアルでした。「爆風で家の畳が忍者が手裏剣を防ぐ時のように捲れ上がった」などは体験者でなければ話せないお話でした。
灯籠流しにも参加。その趣深さ、灯籠を流すまでの公園内の磁場に感じ入りました。
現地で自分の知識を確認し、整理して、場合によっては書き換える。ひとから話を聞いて、話をしているその人からも感じ取る。ともに行動する仲間と語り合い、互いの人生の中でその場所を理解する。フィールドワークの醍醐味を最大限感受した三日間となりました。