『共感』が学校を変える~6月学年別教研に160人

 六月二十三日、「六月学年別教研」が開かれ、約一六〇人が参加し、新採者を含む約二十人の青年教職員も参加して、ともに学習を深めました。

 全体会では、大和久勝さん(全国生活指導研究協議会常任委員)が「共感力~『共感』が育てる子どもの自立」と題して講演しました。「困った子」と見られがちな子どもたちは実は「困っている子」であり、その生きづらさに共感する子ども観を持つことが、学校を変えていくチャンスになる、と語られました。発達障害の子どもの日常の指導をていねいに記録すること、教育相談部会を毎日開いて共通理解を図ることにより統一した指導観を持つこと、保護者と連絡を取り、「できること」・「できないこと」を整理し無理をさせないこと、等の取り組みを紹介され、「困っている子」との「出会い直し」をすることの大切さを述べられました。

 午後は、幼年・一年~六年、中学校、障害児教育の八つの分科会に分かれて、それぞれにレポート報告と熱心な討論が行われ、青年からも多くの質問や悩みが出されました。

参加者の感想から

「子どもと向き合い、子どもと共感し、保護者の方、まわりの教職員の方と共同することの大切さを改めて実感しました」

「クラスに困っている子がいました。私はずっと困らせたままだったかもしれない、もっと早く聞ければ、と思いました」(全体会)

「すぐできる実践の話を聞け、とても勉強になりました」(分科会)