全学年30人学級への大きな一歩

全学年30人学級への大きな一歩
=京都市中学校3年生での30人学級実施について=

2006年12月7日
京都市教職員組合中央執行委員会

 12月6日、京都市議会で、桝本市長は来春から中学校3年生で30人学級を導入することを表明しました。京都市教育委員会によると、これにより、40人学級実施した場合と比べ83学級増える見通しとなり、1クラス平均人数が約27人となるとしています。

「いじめ」問題や不登校問題など、多くの教育課題が山積する中で、すべての子どもたち一人一人に行き届いた教育を保障することが求められている中、30人学級実施は極めて切実な願いです。多くの父母・市民と私たち京都市教職員組合は、子どもたちに豊かな教育環境を保障する立場から、長年に渡り、教育署名運動をはじめ30人学級を求める運動に取り組んできました。また、2004年の市長選挙では、「30人学級実現」要求をかかげたたかいました。その運動と世論が、市長公約「ますもとマニフェスト」に「30人学級の導入」を掲げざるを得ない状況をつくり出してきました。すでに小学校1・2年生で実施している35人学級とともに、多くの父母・市民と私たちの運動と世論の重要な成果です。

  しかし、今回の30人学級実施は、中学校3年生に限定されています。多くの父母・市民の願いは、すべての学年での30人学級実施です。少人数学級が、豊かな学力をつけるためにも、楽しい学校生活を送るためにも、おおいに効果があることは、文科省の調査でも明らかです。全学年での実施にむけてさらに取組をさらにすすめましょう。

  また、今回の中学校3年生への導入にかかる経費は3億4000万円以上が必要となるとしています。その分、他の分野・事業の経費削減につながることがあってはなりません。引き続き、教育予算総枠の拡大を要求する運動をさらに展開しましょう。また、国と京都府に対して、制度として30人学級を実施させる運動をすすめましょう。

  京都市教職員組合は、すべての子どもたちの瞳輝く学校づくりをすすめる立場から、引き続き、父母・市民とともに教育条件を改善する取組の先頭に立ち、奮闘する決意です。 

以上