「核兵器廃絶」は世界市民の声―原水禁世界大会―

681-2-2.JPG八月四日から六日、広島市で、国連・政府・海外NGO・日本各地の代表など八千人が集まって、原水爆禁止二〇一〇年世界大会が開かれました。市教組からも四名が参加し、教職員の平和のつどいでは、海外代表の教員とも交流しました。


682-2-3.JPG大会は、五月のNPT再検討会議で「核兵器のない世界」が国際政治の明確な目標になったことを確認し、新たな運動の高まりを創ろうという力強さを感じるものでした。大会前の国際会議では、青年や海外の教員、長年平和教育に取り組まれてきた教員の教育実践の報告もあり、広島・長崎の被爆の実相を子どもたちに伝える教育の必要性を、強く感じました。
 大会一日目は開会総会に参加し、二日目は、動く分科会「岩国・呉基地調査抗議行動」と「被爆遺跡・碑めぐり」に分かれて参加しました。参加者どうしでそれぞれの体験を交流した時、軍事基地や被爆遺跡などを目の前にして「息苦しくなるような怖さを感じた」というのが共通した感想でした。
 三日目の八月六日には広島市平和記念式典にも参加し、広島市長の平和宣言や潘基文国連事務総長のあいさつから、「核兵器廃絶」は大多数の世界市民の声であることが再確認できました。
 とても暑い広島で貴重な三日間を過ごし、熱い思いを胸に京都に帰ってきました。
(大味祥恵)
 六十五年前のあの日のように、八月六日の広島は青空でした。
 原水禁大会を通してたくさんの人と出会い、思いを聞く中、命の重みや平和の尊さを改めて噛みしめることができました。
 広島・長崎への原爆投下から六十五年、いまだに核兵器廃絶には至っていません。私一人の力は微々たるものですが、学んできたことを、これからの将来を担う子どもたちに投げかけて、一緒に考えていきたいと思いました。(小栗栖宮山小分会 鈴木美紀子)