超過勤務是正に向けて、「調査と提言」を行うことを目的に、「市教組超勤縮減プロジェクト」が発足しました。その第一回会議が十月十三日に開催され、書記局を含む九人が参加しました。
最初に現場の教職員の働き方や、具体的な問題点が出されました。
その中で、市教委が新たに持ち込んできた、スチューデントシティ・ファイナンスパークの取り組み、チャレンジ体験が五日間になったことなどは、事前学習や対外的な対応など、準備に膨大な時間を要すること。さらに、「長期宿泊体験事業」については、「当該学年の負担に加えて、他の学年の協力が不可欠で自習時間が増えるなど学校全体に影響し、準備の段階から落ち着いて学習に集中できないこと」さらに、「代休や割り振り変更が、事前に示されない場合も多い」「実際に割り振りや代休が取れない」などの問題が出されました。
その一方で、「専科で授業に空き時間ができ、少し余裕を持って仕事ができた」とか、「管理職の姿勢で、追い詰められる場面が減り、仕事のペースに余裕が持てた」との意見も出ました。さらに「仕事に余裕が持てるときは、授業準備や授業内容に工夫する時間がとれ、本来の教師の仕事が実感できた」などの声も寄せられ、超勤問題解決のヒントも出されています。
プロジェクトでは、冬の交渉などで早急に解決を求める課題と、部活動の問題など中長期的に解決する問題を分けて、具体的な提言を行う予定です。