学校に「ローアン」の風を

 十月四日、京教組主催で村上剛志さん(東京社会医学センター理事)を講師に、「労働安全衛生法」の学習会が行われました。
村上さんは、教員の労働実態を「教員の労働時間が、他産業に比べて圧倒的に長いこと。また慢性疲労状態にあるにもかかわらず、労働意欲は高く、限界までがんばってしまう。


睡眠不足は深刻で、精神疾患に直結する状態」と資料をもとに指摘されました。教職員の職場は、長らく労働安全衛生の空白地帯だったが、労働時間の把握や長時間労働者の面接指導義務づけなど、全国の学校で労働安全衛生活動がすすんできている状況が話されました。
吹きはじめたローアンの風が感じられない学校現場ですが、「学校教職員は自らの、そして仲間の精神的ストレスを軽視すべきでなく、教育現場で遅れている安全衛生対策を講じる体制づくりが急務である」としめくくられました。