学習指導要領パブリックコメントに応募を!

学習指導要領改定案へのパブリックコメントに
反対意見をお寄せ下さい。
3月16日〆切

 2月15日に文科省は、09年度から順次実施予定の、新しい学習指導要領の改定案を発表しました。その内容は1月に発表された中教審教育課程部会とほとんど同じです。従来の学習指導要領の問題点についての反省がないまま、教育内容への国の新たな統制と、学校現場へのいっそう大きな負担を強いるものになっています。
 第一は教育内容へのさらなる反動的な介入の問題です。道徳教育を「すべての教育活動の中で」行うとし、「道徳教育推進教師」を中心に展開させる、としています。「伝統と文化」を強調し、小学校中学年で文語調の短歌や俳句の暗唱などを持ち込んでいます。これに対しては一般新聞の報道でも、「特定の価値観を画一的に押しつけるようになっては困る」と批判がなされています。
 第二に、授業時間数増などによる子ども・教職員への負担の増大です。小一での毎日五時間授業など、全学年で授業時数を増やすだけでなく、夏休みなど長期休業中の授業も可能、としています。増やされた学習内容も、子どもの発達段階や教科の系統性をふまえていません。マスコミでも「時間数も内容も幅を持たせて現場の工夫に任せた方がいい」「教師を増やすなど条件整備が必要だ」との声が紹介されています。
 今後、文科省のパブリックコメントに反対意見を集中していくとともに、子ども不在の改訂案の問題点を父母・市民に広く知らせ、新学習指導要領実施の中止を求め、学校現場への押しつけに反対していくとりくみが、強く求められます。

パブリックコメントにぜひ応募し、
反対意見を文科省に寄せて下さい。
(3月16日〆切) 
 応募要領は
→こちら

参考サイト

「改訂学習指導要領案について」(全教・山口教文局長談話)

「中央教育審議会『幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について』答申について」(全教中央執行委員会見解)

改訂案など資料(文部科学省サイト)

「学習指導要領改訂どうなの」(知里保氏サイト)