超勤是正具体策を検討―市教協年末交渉―

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「改憲派」の集会への教育長出席に断固抗議!「うつ病にかかる教員は適格性が欠如しているのか」と市教委の基本姿勢を厳しく追及

11月28日、市教協(市高教組・市教組)は、年末交渉を行いました。交渉では、超過勤務是正、教職員の健康管理など、切実な要求にもとづくやりとりが行われました。


 冒頭、市教委の基本姿勢の確認の中で交渉団は、明らかに「改憲」を主張する団体の大阪市での集会に、市教委が後援団体として名を連ね、門川教育長がパネラーとして出席したことに強く抗議を行いました。また、免職処分撤回を求める高橋裁判の最終準備書面に、「教職に耐えないためにうつ病に罹患したのであれば……これは教員としての適格性が欠如している」としていることに対して、交渉団は市教委の姿勢を厳しく追及しました。市教委は、「これは個別事象であり、一般的に言っているのではない」などと、言い逃れに終始しました。交渉団はこれらの姿勢に対して、厳しく抗議を行い、今後も追及していくことを表明しました。
基本回答及びやりとりの主な内容は次の通りです。

賃金・諸手当について

□改定給与については府と同様に処置する。
□事務職員の「昇任・昇格」で、「不可者」を出した問題について、「本人への説明不足があったことを認めざるを得ない」と回答し、別途交渉を持つことを確認しました。

超過勤務是正、教職員の健康問題
□事務の改善を図る。研究発表の簡略化や研究指定を減らしたい。
□勤務の割り振り・振替制度について、今年度中に実施状況を調査する。
□冬期休業中の年休取得やリフレッシュについての通達を工夫する。
□精神疾患での休職者の「復帰プログラム」案を年度内に作成し組合と協議する。メンタルヘルス管理職研修を2月に行う。