超勤裁判結審 ――子どもたちと向き合える時間を!

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市教組超勤訴訟の公判が、11月27日に京都地方裁判所で開かれ、4年近くに及ぶ裁判が結審となりました。公判では最終の原告代表の意見陳述が行われました。
最初に金閣小学校の倉田さんが、「4年前より、さらに退勤が一時間も遅くなっています。しかし、持ち帰り仕事が減っているわけではありません。学校にいる間は持ち帰れない仕事を優先し、自分のクラスのことは持ち帰り仕事になっています」「多くの職場で若い教職員が増え、産休や育休をとっている人も増えてきていますが、今日の多忙すぎる学校現場に復帰する時、子育てしながら働き続けることへの大きな不安を持っています」と切実な現状と女性教職員の不安を陳述しました。

 続いて、原告団団長の嵯峨中学校の塩貝さんは、「教職員のいのちや健康が保障されてこそ、子どもたちに豊かな教育をすることが可能です。長時間勤務の解消など労働条件の改善なくして、子どもたちにとっての豊かな教育条件は保障されません」「学校現場において教職員の勤務時間など働く権利の法的規制が働いていない以上、司法の判断をもって教職員の働き方の改善方向を示していただきますよう、裁判長に強く訴えます」と超勤縮減が全国の教職員の共通した願いであることを強調して、陳述を終えました。
公判のあと、報告集会を開催し、弁護団から判決に向けた裁判の到達点について説明があり、08年4月23日の判決まで、それぞれの原告からがんばる決意が述べられました。