今こそ語ろう 子どもたちに憲法を―第37回 京都市教育研究集会―

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第37回京都市教研が、10月26日(全体会)・27日(午前…教科別分科会・午後…課題別分科会)に行われ、2日間で、青年教職員約30人を含むのべ約370人が参加し、熱心な学習と活発な討論が行われました。


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全体会は、岩崎伝京都鬼剣舞のみなさんによる雄壮な「鬼剣舞」で開幕しました。特別報告では、寒川正晴さん(西賀茂中分会)が「東南アジアに小学校を建設しよう」と空き缶集めやバザーなどに生徒会で取り組んだ報告、大八木賢治さん(勧修中)が、9月29日の「沖縄県民大会」の様子と不当な教科書検定撤回を求める取り組みの報告が行われました。
記念講演の森英樹さん(龍谷大)は、憲法をないがしろにする「壊憲」の動きの危険な状況を具体的にわかりやすく解明しつつ、イラクで自衛隊が誰も殺さず誰も殺されなかったことは憲法九条によるものであると憲法の持つ力の大切さを強調されました。
憲法学習とは、条文を暗記することではなく、憲法の持つ生命力を見る目を養うこと、教育の役割は、「独立の人間の頭」(自分自身の頭で考える)を持つ主権者を育てることであり、その視点に立った教育実践が大切であることを語られました。
分科会では教科別・課題別合わせて61本のレポートが報告され、日常の実践の悩みの交流なども含めて、充実した討論が行われました。特に青年教職員のレポート報告も数多くあり、参加者を励ますものとなりました。

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■参加者の感想から■
・これからも子どもたちとともに、憲法、特に九条にこめられた想い、スピリットを考えていきたいと思いました。(全体会)
・どの現場も厳しく、でもがんばっておられる先生方の実践を学んで、明日からがんばろうという気持ちになりました。(外国語分科会)
・ベテランの先生方からもっとたくさんのことを学んでいきたいと感じました。(理科分科会)