教科書検定の撤回を!

9・29沖縄県民大会に参加して
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歴史的な大集会であった11万6000人の集会は私も初めての経験である。 


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どんどん人が増え、大会が終わる4時30分を過ぎても人の波は会場に向かって来る。また大会の様子は沖縄のテレビが完全中継しており、会場に来られない人はテレビの中継を見ていた。
大会におけるすべての発言者は沖縄の思いを表していた。また県民大会を契機に新しい「集団自決」(強制集団死)について証言もだされ、日本軍の強制の実態が明らかにされている。「集団自決」とは愛するがゆえに、親や子が身内の者を自分の手で殺し、自らも命を断とうとした最も悲惨なできごとなのである。できればあまり触れたくない、これが本音である。軍民共生の下、「天皇の為に、お国のために死になさい」と言われ、自決用に与えられた手榴弾で自ら命を絶とうとしたのである。しかし、多くの手榴弾は不良品で不発であった。その時、家族など身内どうしで殺しあうという、最も悲惨なできごとが起こったのである。
文科省が教科書から集団自決の真実を消そうとしたことに沖縄県民の怒りは爆発した。県民大会は政府、文科省が教科書の書き換えを表明せざる得ないところまで追い込んできた。政府の責任を明らかにし、「教科書検定意見の撤回、記述の回復」の実現めざし連帯の輪を広げよう。(山科支部書記長  大八木賢治)