市教委の責任重大!体罰『指導』容認!?

 市立高校の「スーパーティーチャー」が部活指導中に体罰を行い、厳重注意を受け、退職したことが各マスコミで大きく報道されました。この問題について、市教組は市立高教組とともに、9月21日、市教委に事実関係の解明を求め、体罰に対して毅然とした対応を行ってこなかった市教委の姿勢を厳しく追及しました。


 今回問題になっている市立高校教員は、中学校に在職中にも体罰を繰り返し、組合としても市教委へ指導を求めてきました。さらに、2004年に「スーパーティーチャー」に認証された際も、制度そのものに反対するとともに、認証が「体罰容認につながりかねない」など申し入れを行ってきました。今回の市教委の説明で、市教委自身も認証前に三度も、体罰で厳重注意をしていたことを明らかにしています。
体罰は、いかなる理由があろうと子どもの人権を踏みにじる行為です。本人に責任があることはもちろんですが、それに毅然と対応してこなかった市教委の責任は重大です。さらに、「指導」内容を問わず部活動の成績をもとに認証した「スーパーティーチャー」制度そのものの破綻も明らかになっています。市教委が、本当に「ひとり一人の子どもを大切にする」と言うのなら、この問題での猛省が求められます。