「元気になった、力になった」~市教組 夏の一泊学校

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 市教組恒例の夏の一泊学校が、八月二十四日・二十五日、琵琶湖グランドホテルで開催され、二日間で一五三人の参加者がありました。夜には、支部交流をはじめ、青年教職員の交流会が久しぶりにもたれました。


 記念講演Iの中田進さんのお話は、日本はアメリカと日本の財界によって支配されていると安倍政権の本質をつき、国民の怒りが爆発した参議院選挙の結果にもふれ、情勢の大きな変化に確信を持てるものとなりました。  夕食交流の後は、四月に組合加入した青年教員の美しい歌声が披露され、笑工房のナオユキさんの憲法漫談は、最初から大爆笑で、丸暗記した憲法九条を、「憲法改悪されたら困るんや、また全部覚え直さんなん」と笑いを誘い、「九条変えて戦争で戦う前に、九条を守るために戦わなあかん」と、爆笑の中で本質をつく漫談でした。  二日目は、「どうなる権利・賃金」「発達障害の子どもへの対応」「偽装請負・青年労働者のたたかいと労働組合の課題」の選択講座が開かれ、それぞれの講師から貴重な話を聞き、学習を深めました。
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 午後の記念講演IIでは、元東海大学教授で産業医の阿部眞雄さんが、「現代の教育労働は感情労働・全人格労働で、みんなががけっぷちで働いている」と、いつ誰が健康を害して過労で亡くなるかわからないと告発しました。メンタルヘルスにもふれ、十分な休養と治療・周囲の理解が必要で、それによって職場復帰を果たすことができると丁寧に話されました。  参加者からは、「会場もよく、ゆっくりと分会の仲間と心を開けて話ができた」「安心して働けるために組合があることに確信がもてた。来年もぜひ参加したい」と、力になった一泊学校だと感想が寄せられました。