裁判長が「職場復帰検討」を要請/高橋裁判第十二回公判

別ウィンドウで画像を拡大 六月二十七日、分限免職処分の取り消しを求める高橋裁判の第十二回公判が、京都地裁で行われました。


 公判では、原告高橋さん本人の証人尋問が行われ、洛央小での勤務状態を詳しく陳述しました。困難な勤務実態の中でも、学級を何とか良くしようと奮闘した取り組みや、自らの実践上の不十分さについても触れるなど、誠実な証言を行いました。一方、市教委が処分理由に挙げた事項については、きっぱりと反論し、市教委側弁護士の尋問では、事実に基づき堂々と答えました。 最後に裁判長から、「自分の性格についてどう思うか」「現場に復帰してやっていけると思うか」などの質問が行われ、「管理職や同僚の支えの中でやっていける」と現在の心境を率直に答えました。また、尋問後、裁判長は、市教委側に「職場環境を整えて、職場復帰を検討することはできないのか」と質問しましたが、市教委側は「困難」と回答しました。裁判長が「これは裁判所の意志です」と、再度検討を要請したことに対して、市教委側弁護士は「洛央小は楽な学校、洛央小が無理なら養護学校か育成学級しかない。そんなことは検討できない」と驚くべき回答をし、法廷内は騒然としました。
 裁判の支援傍聴には法廷満席の支援者が駆けつけ、裁判後の報告会では、必ず高橋さんを職場に復帰させるため奮闘する決意を固め合いました。