第2回 京都市の教育を考えるつどい


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「競争の教育」押しつけの問題明らかに

6月10日に「第二回京都市の教育を考えるつどい」が開かれ、教職員・父母・市民など約50人が参加し、「京都市の『問答無用』の教育施策を考える」をテーマに学習・討論を行いました。


 冒頭、市教組の平塚書記長が、「日の丸・君が代」の押しつけ以来、市教委が打ち出す施策が、教職員の多数の意見を無視して、学校長の「お願い」という形で学校現場に押しつけられてきた実態を報告しました。
つづいて「子ども・教職員をはげます、教育委員会とは~犬山市の『豊かな学び』と教育条件作り」と題して、中嶋哲彦さん(名古屋大学大学院教授、犬山市教育委員)が講演されました。グループ活動の中でまわりの子どもの励ましを受けて自信を持ち、自ら発表するようになる子どもの姿をビデオで紹介しながら、犬山市の教育が、単に「できる」ことだけでなく「わかる」ことを大切にしてきたこと、子どもどうしの学び合いの中でこそ「わかる」ようになること、等を述べられ、全国学力テストは排他的な競争につながり共同の学びを阻害する、と指摘されました。
意見交流の中では、京都市の学校で一斉に押しつけられている「学力向上プラン」の中で、授業時数10%増のために、朝学習や夏休み補習、土曜補習などの機械的な実施が求められていることが、現場教職員から語られました。市民からも「ジュニア京都検定」や「スチューデントシティ・ファイナンスパーク」などの押しつけを批判する発言がありました。