「全国一斉学力テスト」強行に抗議する!

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 四月二十四日、「全国一斉学力テスト」が多くの父母・教職員などの反対の声を押し切って強行されました。「競争の教育」を激化させ、子どもたちをいっそう追い込む「テスト」強行に、私たちは強く抗議するものです。

 子どもの個人情報を受験産業に丸投げする点については、「氏名・個人番号対照方式」をとることを認め、「質問紙」調査の子どもの内心に踏み込む項目は一部削除するなど、多くの批判を受けて、文科省は一定の改善を図りました。その結果、京都市など全国約二四%の学校で「番号方式」が実施されました。しかし、全国すべての子ども・学校の序列化をねらう、「テスト」の本質は変わりません。

 市教組では、全教職員向け「Q & A」を発行し、職場討議を呼びかけました。京都市教委に申入書を提出し、「テスト」への不参加を求め、折衝などで「番号方式」の採用などを申し入れました。また、地域の民主団体との懇談をすすめ、いくつかの学校には父母・市民が抗議の申し入れに行くなどの取り組みが行われました。

 今後、序列化につながる結果公表や、来年度以後の「テスト」実施を中止させる取り組みを、父母・市民との共同ですすめていくことが求められます。