病気休暇―180日に延長できる 対象傷病拡大!!―

 国・総務省などの攻撃の中、病気休暇の見直しが行われ、この3月から病気休暇は原則的には、90日となりました。

 ただし、

  1. 新生物
  2. 精神及び行動の障害
  3. 循環器系の疾患
  4. 筋骨格系及び結合組織の疾患
  5. 妊娠、分娩及び産じょくに係る疾患
  6. 厚生労働省の難治性疾患克服研究事業の対象となる疾患(1~5に掲げるものを除く)

 については、180日(90日+90日更新)に延長できるようになりました。(具体的傷病名は別表)これは、京教組・府職労が粘り強く交渉した成果です。

分類ごとの傷病名の例示
疾病の分類 傷病名
新生物
  • がん・ホジキン病、白血病、上皮内新生物
  • 脂肪腫、血管腫、子宮平滑筋腫 等
精神及び行動の障害
  • 総合失調症、妄想性障害
  • 気分障害、躁うつ病、抑うつ神経症
  • 不安障害、適応障害、身体表現性障害、神経衰弱
  • アルコール依存症
  • 自立神経失調症 等
循環器系の疾患
  • 高血圧性心疾患、高血圧性腎疾患
  • 狭心症、心筋梗塞
  • リウマチ熱、リウマチ性心疾患、心筋症、不整脈、心不全
  • 脳梗塞
  • 脳血管疾患、くも膜下出血、脳内出血
  • 肺塞栓症、動脈癌、痔核、静脈癌・低血圧(症) 等
筋骨格系及び結合組織の疾患
  • 慢性関節リウマチ、痛風、関節炎
  • 脊椎すべり症、脊柱管狭窄、頸椎症、腰椎椎間板ヘルニア、座骨神経痛、筋筋膜性腰痛症
  • 骨粗しょう症、成人骨軟化症
  • 滑膜炎及び腱鞘炎、骨髄炎 等
妊娠、分娩及び産じょくに係わる疾患
  • 子宮外妊娠、流産・妊娠中毒症
  • 切迫流産、切迫早産、妊娠悪阻 等
厚生労働省の難治性疾患克服研究事業の対象となる疾患
  • 網膜色素変性症、突発性難聴、メニエール病
  • 副腎酵素欠損症、偽性副甲状腺機能低下症、溶血性貧血、難治性ネフローゼ症候群
  • 潰瘍性大腸炎、クローン病、慢性膵炎
  • スモン 等

*上記の疾病分類に該当するか否かについては、医師の発行する診断書により判断すること。