市教委自らが意図的に参加者を選別!
市教委関係者を当選させるよう「サクラ」工作!
「タウンミーティング」での新たな不正工作が発覚
~市教組が再度の抗議申し入れ~
一昨年11月、京都市内で行われた「文化力タウンミーティング」(内閣府と京都市教委が共催)で、市教委によるさらに悪質な不正が行われていたことが、2月27日・28日の新聞報道で、新たに明らかになりました。市教委はこれまで一貫して「抽選は内閣府の判断で行われた」「市教委に責任はない」と強弁してきており、市民を差別する姿勢が厳しく問われなければなりません。
京都市教職員組合は、この行為について再度、京都市教委に厳しく抗議を申し入れました。その申入書を以下に紹介します。
2007年2月28日(水)
京都市教育委員会 教育委員長 田中田鶴子様
教育長 門川 大作様
タウンミーティングにおける参加者排除問題に関する
再度の抗議申し入れ
京都教職員組合
執行委員長 藤本 雅英
京都市教職員組合協議会
議 長 関 民夫
京都市教職員組合
執行委員長 新谷 一男
京都市立高等学校教職員組合
執行委員長 関 民夫
12月13日の政府のタウンミーティングでの「やらせ」問題が発覚した際、私たち上記四団体は市教委に対して緊急の抗議申し入れを行った。この抗議申し入れに対して、市教委は「京都市教委は情報の提供を行っただけ、抽選での排除は内閣府が行ったもので、責任はない。」との回答を行った。しかし、2月27日京都新聞、28日付けの朝日新聞等の報道によると、内閣府の追加調査によって市教委自らが当選者の操作、市教委関係者の「サクラ」工作を行ったことが明らかにされている。その内容は、2005年11月22日午後6時48分ごろ市教委の担当者から内閣府の担当者への送られたメールに添付された応募者リストに「当選」「一応当選」「教委ダミー」との3つの記載があったとされている。これが事実とすれば市教委自らが、不正工作を首謀していることは明らかであり、その責任は重大で、教育行政としての資格を問われる問題である。さらに、メールの破棄などの隠蔽工作や組合への虚偽の回答なども全く許されるものではなく、直ちに真相を明らかにし、その責任を明確にすることを強く要求する。
また、このような不正工作の中で、成立した教育基本法は認められるものではなく、その具体化も直ちに中止すべきであると考える。
私たちは、再度厳しく抗議するとともに以下の項目について緊急に回答されることを申し入れるものである。
記
1.今回のTMにおける参加者排除の真相(責任者、関係者、経緯など)を即刻明らかにされたい。さらに、この不正工作を行ったメンバー・担当者・決裁者などを明らかにされたい。また、メールの削除などの隠蔽工作を行った経緯と責任者を明らかにされたい。
2.今回の不正工作についての京都市教委の責任を明らかにされたい。
3,新聞報道が事実であるならば、市教委の回答は組合への虚偽の回答であり、そのことへの謝罪とその責任を明らかにされたい。
以上