二月十四日、当時の洛央小学校教頭の証人しらべが行われました。
心身の状態把握せず、一方的に指導
衛生推進者は教職員の安全・衛生状態を常に把握し改善する義務があります。洛央小では教頭が衛生推進者でしたが、高橋さんの心身の状態を把握しておらず、必要な対策は何もされていませんでした。
それどころか、「あれができていない」「これではダメだ」と一方的に指導・指示し、「児童とのコミュニケーションがとれない」と断定しています。管理職自身が教職員の健康管理の責任を果たさず、教職員を追いつめている実態が示されました。
毎日指導案作成が大きな負担に!
市教委は指導案に「児童の反応を予想しながら、対応困難な児童などにどう支援を行うのか書くこと」を求めています。証人は校長が毎日・毎時間の略案作成を指示したことについて、実際に行った一日一時間の略案作成は「一日三十~四十分でできる」とし、学期末でも「最優先すべき」と証言しました。さらに証人は作成された指導案を見ておらず、「つくらせることに意味がある」としました。そこには、共に子どもと教育を語り合おうとする教育者の姿勢はありません。
授業づくりに努力した姿が浮き彫りに!
高橋さんの公開授業で指導主事から「いろいろ工夫がある」「良い方法だ」と評価を受けていることが明らかになりました。しかし、証人は他の先生の「発案」だとして本人の良さを認めようとしていません。
■高橋さんを励ますつどい
不当免職処分撤回闘争をたたかう高橋智和さん(洛央小)を励ますつどいが、二月十七日 (土)に行われました。
つどいには市教組・京教組の青年部や弁護団、各支部代表などが集まり激励しました。 青年部からは、「新採時、同じように心身共に疲れ果てていた。管理職から『あなたの代わりはいくらでもいる』と言われた。人ごとではない」と自分の体験も語りながら、激励しました。
また、あらためて裁判の経過と争点が弁護団から報告され、元同僚の証人から四月十一日の裁判での証言への決意が表明されました。「新採だけでなく教職員全体への管理強化を打ち破るたたかい」であることが強調され、すべての参加者から激励のメッセージを送りました。