未来を渡すな!―教基法改悪強行の暴挙!―(機関紙『京都市教組』新年号より)

 

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国民の声を無視する歴史的暴挙

政府・与党は、十二月十五日、参議院本会議で「『改悪』反対」「十分な審議を」の声を無視し、数の力で改悪法案の採決強行をしました。なぜ変えなければならないのかすらはっきりしないまま採決強行した暴挙です。


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「やらせ」と「数の力」でつくられた改悪教基法
今国会で改悪法の問題点が明らかになりました。1. 国が内心の自由を侵害するものであり憲法違反であること、2. 「いじめ」問題などの教育課題を解決するどころか、「競争教育」を加速し、いっそう深刻化させるものであること、3. タウンミーティング「やらせ発言」などにより、唯一の「改正」の根拠がくずれたことです。 

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改悪勢力を追いつめた歴史的たたかいから、憲法を守り生かすたたかいへ!
市教組は、全国のたたかいと連動し、全行政区で連絡会を立ち上げ共同行動をすすめ、中学校区ごとの教育懇談会を始めるなど、改悪勢力を追いつめるたたかいを展開してきました。今後のたたかいへの大きな財産です。 改悪教育基本法と憲法の矛盾は明らかです。どんな悪法でも教職員の心をしばることはできません。憲法を守り生かすたたかいと結び、今後予想される「教育再生プログラム」の具体化などの攻撃を許さないたたかいを父母・市民とともに、おおいにすすめることが求められます。


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地域の人と手をつないで左京支部 山口あや子
左京支部で、左京連絡会と共に十月一日にシンポジウムを開き、一〇〇名を超える参加に驚きました。シンポジウムで学んだことを地域に広げたいと思い、岩倉地域の小中学校分会と協力して、十一月十八日に教育懇談会を開催しました。激変してきている学校現場への戸惑いや不安、いじめ問題などについて語り合いました。「また、開催してほしい」という声も出ています。教育基本法は改悪されることになってしまいましたが、子どもを守るために、地域の方々と協力し合って、これから行われようとすることにしっかり目を向けて行くことが大切だと思っています。


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憲法を守り発展させる力へと
山科支部  青笹哲夫
「〇六教育基本法」は賛成一三一、反対九九で参議院を通過し、「成立」した。 「四七教育基本法」は全会一致で出発したのと比べてもまさに暴挙といえる。 そして、「〇六教育基本法」は誕生とともに憲法違反の中身を持っている。その強行そのものも、「やらせ」と「さくら」と、偽装の汚物にまみれている。反対九九の数は多いとは言えないが、ここまで成立を阻止した「統一した力」は、憲法を守り発展させる力へと育っていく。