突然、学校給食の調理業務を民間委託

三小学校の給食はどうなるの?

別ウィンドウで画像を拡大 京都市教委は二月に入り、突然、桂坂小・羽束師小・市原野小の三小学校の学校給食の調理業務を民間委託することを決定し、三小学校で教職員に報告しました。


 市教委の説明によると、①三校の給食について民間業者と請負契約を結ぶ。給食調理業務は、民間業者が行う。②献立は現在同様の全市統一献立で実施する。③食材は、現在と同様に給食協会から調達する。④調理器具、調理施設は現状の物を使うとしています。
 さらに民間委託導入の理由について市教委は、「臨時の給食調理員を募集しているが、人が集まりにくい」「臨時で採用しても途中で辞める人も多く、定着しにくい」などとしています。また、三校が選ばれた理由を、「通勤事情から三校を希望する調理員がいない」などとしています。
 今回の決定は、各学校の学校長・教職員に一切事前に知らされず、慎重な検討などは全く行われていません。民間委託によって、給食の「質」の低下が起こるのではないか?「請負契約」で、調理担当者と教職員の協力関係はどうなるのか? 現在、大きな社会問題となっている「偽装請負」にはならないのか? など多くの疑問が何ら解消されていません。
 市教組は、市教委に民間委託の撤回を求める申し入れを行うとともに、民主団体・労働組合に呼びかけ、三小学校区へビラの全戸配布、京都市への要請署名などに緊急に取り組みます。