『市長は辞職を』市職員相次ぐ不祥事

 京都市職員の犯罪・不祥事が相次ぎ、マスコミでも大きく取り上げられ、「京都市はどうなっているのか」との怒りと驚きの声がわき上がっています。

 今回の犯罪・不祥事の背景には長年にわたって京都市が行ってきた歪んだ同和行政があります。その一つは同和選考採用です。これは、特定の同和運動団体に採用権を丸投げし、雇用者としての責任と主体性を放棄し、結果として公務員としての適格性を欠く職員の採用に道を開いてきました。さらに採用された職員が、事実上特別扱いされ、服務規律が徹底できない要因のひとつになり、行政サービスや学校教育にも少なくない否定的な影響をもたらしてきました。もう一つは「学力向上至上主義」方針に基づく「施策漬け」の同和教育です。先日の市議会では、自民党議員ですら、「センター学習はやめるべき、勉強しなくても就職できると考えている人がいる」とその問題点を端的に指摘しています。

 市教組は1989年に「同和白書」を発行し、同和教育の廃止を求めましたが、市教委は現在に至っても「センター学習」、同和奨学金などを継続しています。桝本市長は不祥事問題にとどまらず、歪んだ同和行政・同和教育を推進してきた張本人であり、その責任は重大です。市教組は、直ちに声明を発表し、桝本市長の辞任とあらゆる同和行政・同和教育の廃止を求めています。