学び、語り合い、たっぷり充電~夏の一泊学習会

組合の魅力広め秋のたたかいへ!
 市教組恒例の夏の一泊学習会が8月20日・21日に開催されました。
 「授業205日以上」などにより余裕がない夏休みの中でも、100人を越える参加者を得て大きく成功しました。


 記念講演1では「子どものために手をつなぐ~学校へのイチャモンのうらにあるもの」と題し、小野田正利氏(大阪大学教授)が、学校と教員が父母・地域からの「無理難題要求=イチャモン」に振りまわされ、ストレスを感じ、過剰対応してしまう学校があることなどをリアルに紹介されました。また、背景には成果主義やリストラなどで「強い者が弱い者を叩く、弱い者はそれに抗うのでなくさらに弱い者を叩く」社会のあり方や、「商品としての教育」が拍車をかけていることなどを分析し、「要求」のウラにある”願い・思い”を汲み取ることの大切さを語られました。
 記念講演2では「『美しい国へ』が描く日本の針路~オルタナティブを求めて」と題し、豊下楢彦氏(関西学院大学教授)が、安倍晋三氏の安保・外交路線の分析から、米軍再編や北朝鮮・中国「脅威」論など世界の動きを解明されました。「靖国問題は戦争の問題を自らの問題として捉え直す機会」として、「若い世代との対話をすすめること」を訴えられました。
 今年度は、3つの分散会に分かれて秋のたたかいについての基調報告を行い、職場交流と討議を行いました。その中では、青年・臨時教職員の無定量な超勤実態が深刻であることやその要因に小学校部活があることなどが報告されました。
 2日目の選択講座は、(1)「どうなる賃金・権利Q&A」(講師:新谷京教組執行委員)(2)「成果主義賃金の行き着く先」(講師:松本医労連書記長)(3)「特別な支援を必要とする子ども」(講師:中村好子さん〔岩倉南小養護教諭〕)が行われ、率直な悩みも出し合いながら、学習・交流しました。
 参加者からは「充実した講演だった」「始業に向けて元気をもらった」などの声が聞かれました。