市教委は七月十四日までに各校種ごとに校園長会を開催し、「エコ通勤の取組の試行実施について」の説明を行いました。
市教協(市教組・市高教組)は市教委と二回の折衝を行い、①試行実施の強行は、昨年の人事異動方針発表時の市教委回答(自動車通勤を前提に異動・勤務している教職員に年度途中の通勤方法変更はない)と異なり、学校現場に混乱をもたらすもので、撤回して十分な協議の時間を持つこと。②個々の教職員の事情を丁寧に聞き取り、一方的な規制は行わないこと。③「エコ通勤」を実現すると言うのなら、条件整備(公共交通・徒歩・自転車などで通える人事異動、長時間労働・持ち帰り仕事の削減など)を行うこと。④駐車料金の徴収は行わないことなどを申し入れました。
これに対して市教委は、「教育活動に影響がでるような無理を言うつもりはない。市長部局は原則禁止が基本だ。市教委は自動車通勤を認めるのが基本だ。取り扱いは根本的に違う」との回答を行いました。さらに、試行実施についても、「七月二十七日からすべての学校で実施できるとは考えていない。夏休み期間を通じて、丁寧に教職員と話し合う必要がある」としています。
市教組は「全教職員ニュース」を二号配布するとともに、全市校長会・支部校長会への申し入れを行い、各校長会とも、教育活動に支障をきたすことへの懸念が表明されました。今後、職場での説明が行われる際に、大いに実態や要求を管理職に突きつけましょう。