核兵器廃絶に向けて前進―NPT再検討会議レポート③―

680-2-1.JPGニューヨーク行動に参加して、「核に『抑止力』はない。核兵器の廃絶を」という世界の気運の高まりを強く感じました。しかし、日本にもどってきてみると「海兵隊の『抑止力』が必要だ」と菅首相が言っています。とても違和感がありました。


 沖縄には「なんくるないさ」という言葉があります。「何とかなるさ」という意味だそうです。「沖縄のおじいや、おばあは、戦争の歴史、基地の歴史の中で、本当の自分の願いを隠して、『なんくるないさ』と明るく生きてきた。でも、今、本当の自分たちの願いを声にする時が来た。おじいや、おばあが生きているうちに、基地のない沖縄にしなければいけない」と、沖縄の若いアーティストが、テレビ番組の中で語っていました。それを見て、被爆者のことが心に浮かんできました。被爆の実相は、想像を絶するもの。「そのような経験を二度とだれにもさせたくない。たとえ原爆を落とした相手でさえも」と、被爆者の深い心にふれた時に、やはり被爆者が生きておられる間に核兵器のない世界を実現しなければならないと強く思ったのです。基地も核兵器も、いりません。
 NPT再検討会議は、核兵器廃絶への大きな一歩となりました。しかし、ここで足踏みはしていられません。わたしたちにできることは、子どもたちに伝えること、自分自身も学び、行動していくこと。この夏休み、戦争展、6・9行動、原水爆禁止世界大会など一緒に参加していきましょう。