これからの行動に生かそう原発学習

699-2-3.jpg女性部夏の学習会
七月二十三日、女性部では、福井県若狭方面への日帰りバスツアーを行いました。学校によっては夏休みの初日というところもありましたが、ゆったりたっぷり、三十三人の参加で学習と交流を深めました。
三月の大震災、原発事故以来、「今こそ原発についての学習が必要」という声もあり、十四基の原発をかかえる福井県に行ってきました。


午前中に訪れたのは、作家水上勉さんがふるさと大飯に設立された『若州一滴文庫』。山や川が近くにあり、いなかの素朴な風景の中にある本館、竹人形館、劇場…もっとゆっくり時間をかけてまわりたいところばかりでした。
午後からは、原発学習です。大飯原発のPR館では、関西電力の職員による説明をうけましたが、事故後の今でも安心安全が強調され、違和感がありました。また、小さな大飯の町にもかかわらず、立派な総合公園や「エルガイヤ大飯」など豪華な建物、また大飯原発まで続く橋も道路も整備され、原発の建設によって町に多くの補助金がおりてきていることを自分の目で見て、よりリアルに実感することができました。
699-2-4.jpgさらに学習が深まったのが、明通寺住職の中嶌哲演さんのお話でした。中嶌さんは、小浜市で四十年間原発反対運動を続けておられます。小浜市は、市民の運動によって原発をつくらせていません。都会の電力を供給するために過疎地におしつけた原発、さらにそこで出た廃棄物が六ヵ所村へ送られること、四十五万人もの被曝労働者のことや使用済み核燃料の問題など、改めて「誰かの犠牲の上になりたっている社会っておかしい」と強く感じるお話でした。
帰りのバスでは、この学習をこれからの行動に生かしていきたいという参加者の決意を交流しました。