課題が多い府内の実態
七月十四日に生協会館で、「より豊かな学校給食をめざす連絡会」の主催で、 中学校給食についての学習会が開催されました。
保護者からの「中学校給食を実施してほしい」との声が広がる中で、京都府内全体の状況について交流と意見交換が行われました。全国的には、七五%の生徒が給食を食べている中で、京都府では二六%と極めて遅れた状況になっています。
府内の中学校給食をめぐる特徴は、保護者の声に押されて、中学校給食を実施したり、検討している自治体が増えてきていることです。しかし、その内容は、①京都市で行われている選択制の弁当給食が広がってきていること。②給食センターがあるところでは実施されているが、ないところでは実施されていないこと。③正規の職員として給食調理員を雇わずに、偽装請負の問題もあることなどが報告されました。また、給食実施に際しては、校時表の検討なども必要であることが出されました。
子どもの食生活を考えると中学校給食の実施は待ったなしの課題です。今後も食育基本法をよりどころに運動を広げていくことが確認されました。