市教育委員会との単組交渉(7月9日)

-子どもにとって最高の教育条件は「人」 市教委は条件整備に全力を尽くせ-
 七月九日に行われた市教委との単組交渉には、多忙な現場から四十名が参加、勤務条件を中心に現場から生の声を市教委にぶつけました。最初に春田総務課担当課長から、全校実施となった時間外勤務の把握で、教職員の意識改革、仕事の効率化、健康管理などをすすめたい、厳しい財政状況の中で、京都市独自で取り組んでいる少人数学級を継続する、と表明されました。


「(長期宿泊について)できるだけ実施日に近いところで割り振りが行われるのが望ましい。学校判断で、長期宿泊翌日を休日にすることも可能。今後も山の家の体制の充実など、要望に応えられるよう努める」
「(長期宿泊について)できるだけ実施日に近いところで割り振りが行われるのが望ましい。学校判断で、長期宿泊翌日を休日にすることも可能。今後も山の家の体制の充実など、要望に応えられるよう努める」
□交渉団…時間外勤務の調査など、超勤縮減に向けて動き出していることは評価したい。市教委の決意を求めたい。
■春田課長…若手が三割を超える大きな変革期、管理職のマネジメントが必要だ。その中で結婚・出産、先生方も子どもを産み育て、安心して復帰できることが重要だ。
□現場…長期宿泊に限らず、全市一律的な取り組みは「子どものために」ということになると、校長裁量で「実施しない」とはならない。仕事量が多すぎて、超勤解消は困難な状況だ。
□交渉団…これまでも割り振りの実態を調査するよう求めてきた。公務災害で亡くなった方もいる。
■春田課長…確実に割り振りをとってもらわないといけないし、部活動や会議を入れないとか、学校でとれる方法をしっかり考えてほしい。
□現場…宿泊行事のたびに養護教諭が学校に不在になり、学校でのケガや残された子どもに対応できるのかと、保護者からも不安の声を聞いている。
■春田課長…地域の医療機関と連携し、夜間緊急対応ができるように改善してきている。養護教諭がすべて引率しなければならないとは考えていない。
□交渉団…時間外勤務調査について、実質的な仕事内容を調査の対象にするなど、超勤の原因をしっかり分析し、解消につながるよう求める。
■春田課長…市教委としても、超勤の実態をふまえ、初任研を減らすなどの対応をとってきている。学校にも研究を一律機械的にやるように指導はしていない。勤務時間を超えた部活指導は、市教委として指導する。勤務時間や研究発表のもち方などについて、現場でおかしいと思うことは、校長に指摘もし、職員会議で議論し改めてほしい。
□交渉団…始業までに出勤した時間は、時間外として扱うべきだ。市教委としてどう考えるか。
■春田課長…申告時に、先生方が(始業前も含め)仕事と認識されている時間を記入してもらうということで構わない。
□現場…小学三、四年で二九時間すべて授業を受け持ち大変だ。なんとか採点等のための時間を作ってもらいたい。
■春田課長…未だにすべてT・Tでないといけないと思っておられる管理職がいるが、専科は教科担任に任せ、担任は入らなくてよいと言っている。
 この後、現場から定員や施設設備にかかわる要求がだされ、市教委は限られた予算だが、事情を聞き優先順位を付けて改善するとしました。