連帯し、子どもに明るい未来を

第58回日本母親大会 in 新潟
八月二十五日・二十六日の二日間、新潟県で第五十八回日本母親大会が開催され、全国から延べ一万三千二百人が参加しました。京都からは夜行バス三台で百二名が元気に新潟に到着し、宿泊先でおいしいコメどころの朝食を食べて分科会に臨みました。会場には「私の願い」を書きこんだ二万枚の米粒型のシールを貼ったタペストリーが飾られ、私たちを迎えてくれました。


初日は三十四の分科会・シンポジウムに分かれ、原発問題、子育て、介護保険、平和の問題など魅力あるテーマに、どの会場も人があふれ活気ある分科会になりました。また被災地福島県からは四百人もの参加があり、各分科会で積極的に発言していました。
二日目の全体会は「格差と貧困のない社会を─三・一一以後……私たちはどう生きるのか」と題して、ジャーナリストの斎藤貴男さんが記念講演をしました。格差と貧困を拡大させるアメリカや財界主導の政治を批判し、すべての人が幸せになる社会をめざそうと呼びかけられました。
午後の文化行事では、歌手でバンドゥーラ奏者のナターシャ・グジーさんの澄んだ歌声とチェルノブイリでの被爆体験を聞き、涙をふく参加者の姿が見られました。その後「今日の運動」と題して各地の運動の交流が行われました。福島市に住むお母さんが、家族と離れ離れにならないために不安を持ちながらも住み続けている現状と、福島をもとに戻してほしいと訴えると会場からは大きな拍手が沸き起こりました。
最後にこれからも、激動の情勢にむきあい、連帯し、子どもたちに明るい未来を手わたすため、力を合わせていくことを確認して大会を終えました。