-東京・代々木公園を埋め尽くす17万人の怒り-
七月十六日、真夏の日差しが照りつける中、東京の代々木公園で「さよなら原発一〇万人集会」が開催されました。
会場は、メイン会場と周辺地域ともに人があふれ、目標を大きく上回る十七万人が集まりました。この集会には、京都から約五百人・京都市教組からも六人が参加しました。
呼びかけ人を代表して、作家の大江健三郎さんは、「署名を野田首相に提出した翌日、首相は大飯原発の再稼働を決めた。政府に侮辱されていると感じた。政府のもくろみを打ち倒さなければならない」と語られました。
また、音楽家の坂本龍一さんは、「こうやって市民が声をあげていることは感無量です。電気のために子どもの命を危険にさらすべきではありません。福島のあとに沈黙するのは野蛮だというのが私の信条です」と訴えられました。
集会には、福島県や福島県から避難を余儀なくされている被災住民も多数参加しました。
さらに、四つのステージで、フライングダッチマン(ミュージシャン)や女優の松田美由紀さんなどがそれぞれの立場で訴えを行いました。
その後、参加者は、三コースに分かれて新宿駅近くまでパレードを行いました。参加者が多数だったため、デモ終了まで五時間以上かかりました。市教組は、京教組の代表、退職教職員のみなさんと元気に、繁華街を歩き、東京都庁付近で解散しました。
今回の集会は、「再稼働反対、原発ゼロへ」の一致点で集まった広範な市民と団体などが一堂に会した画期的なものでした。今後も、官邸前行動などに呼応して、全国で政府と原発にしがみつく勢力を包囲しましょう。