子どものいのちを大切に  教育のつどい in 兵庫

今年の「教育のつどい」は、お盆明けの週末に神戸市内で開催されました。全体会での討論の呼びかけでは得丸浩一全教教文局長が、大津市でいじめをうけていた中学生が自らいのちを絶ったことに言及し、学校は子どもたちのいのちが何よりも大切にされなければならない場であること、二度とこうした悲しい事態をおこさないために、もう一度教育の原点に立ち返り子どものいのちを守る討論をと参加者に提起しました。


記念講演をしたNHK朝の連続ドラマ「カーネーション」の脚本家・渡辺あやさんは、小学校の教師をしていた父親の仕事とご自身の仕事を重ね合わせ、「父がそうであったように、私も人の生きるちからになる作品をつくりたい」と語られました。静かな語り口の中にも教育に対する深い思いが感じられる講演で、参加者から大変好評でした。
夕方に開催された七つのフォーラムにも多数の参加者があり、震災後の地域の復興・原発教育・大阪「教育条例」など幅広い分野について語り合いました。
二日目からの分科会には多くの教職員や市民が参加しました。市教組からもレポーターを含め四〇名を超える仲間が参加し、全国からの積極的なレポートにおおいに学び討論に参加しました。また、「いじめ・自殺」問題に関わるシンポジウムも行われ、各分科会でも討論が行われました。
子どもに寄り添い、教職員・保護者・地域の共同で子どもたちのいのちを大切にする学校をつくっていくことがますます重要になっています。暑い中でしたが、三日間でのべ七千人を超える参加者があり、つどいは大きく成功しました。