京都教研 新自由主義の本質明らかに!

724-2-1.jpg会場いっぱいの300人
一月二十六日、二十七日の両日、京都教育研究集会が京都教育文化センターなどで行われました。ホールで行われた全体集会には、会場いっぱいの三百人を超える府民・教職員・退職教職員などが参加しました。


オープニングの舞台いっぱいの「子どもを守るうた」や乙訓の青年教職員が学習会の取り組みを通じて、一歩一歩教師として成長している姿に大きな感動と共感が寄せられました。
記念講演をされた新潟大学の世取山さんは、新自由主義的な教育改革を財界の経済政策、人づくり政策との関連で、その狙いを、早期からの子どもの振り分けによる少数のエリートと従順な労働者づくりにあること、教育予算のスリム化にあることを語られました。また、極端な新国家主義的な政策や言動の裏に隠された労働者に対する支配を貫徹する新自由主義の本質や大阪の橋下市長の体罰問題への対応や狙いについても明らかにされました。そして、その対抗軸に教育全国署名の力や、子どもに焦点をあてた教育実践があることを分かりやすく解明されました。
参加者からは、「自分が新自由主義の『代理人』になり下がるのか、子ども・父母との受容者・共感的な関係が築き続けられるのか、あらためて問われた思いがした」等の感想が寄せられ、大変好評でした。
全体会終了後、沖縄の歴史や基地被害、宮ノ森小学校の米軍機墜落事件を取り上げた映画、「ひまわり」の上映が行われ、多くの参加者が鑑賞しました。
二十七日の分科会にはレポーターを含めて、多くの教職員が参加し、日頃の教育実践について、討議と交流を深めました。