「学校にローアンの風を」

─連続講座始まる!─
十月十九日、二十日に京都で「学校にローアンの風を」連続講座が始まりました。講座には、愛知・岐阜・滋賀・大阪・京都・奈良・岡山の教職員など、当日申し込みを含めて五十一人が参加しました。


第一講座では、産業カウンセラーの杉本正男さんが、文部科学省の通知やパンフレットなどを紹介し、行政も教職員の休職の増加などに対して、対策を講じざるを得ない状況に変化してきていることや、具体的な職場での取り組みと豊富な資料が紹介されました。
また、元越谷市の衛生委員の大里さんは、自作のパワーポイントを使って、ベテランの女性教師が「ローアン活動」を通じて、どう変わっていったのわかりやすく、おもしろく話されました。
第二講座では、最初に宇治市の木幡小分会の北尾さんが、職場に衛生委員会が出来て、公的な場(職員会議や企画委員会)で教職員の健康や休憩時間・休憩室のことなどが話せるようになったことや、「働きやすい職場」ということで、組合員も増えていることが報告されました。続いて杉本さんが、労働安全衛生体制の基礎的な話と、行政(教育委員会)と協議をすすめていくためのポイントについて丁寧に話されました。 
第三講座では、全教副委員長の蟹澤さんが昨年実施し、先日まとめが発表された「教職員勤務実態調査」について報告されました。今回の報告がマスコミにも大きく注目されていること、前回調査より約十時間平均で月の時間外労働時間が増加し、教育現場そのものが危機的な状況に陥っていること、この結果を多くの国民に知らせ、「給特法」の改正、労働安全衛生活動の充実、定員増の取り組みと結びつけて、全国的な取り組みをすすめることの重要性が報告されました。
参加者の感想より
※基本的なことがよく分かりました。資料が多く対市教委交渉に使えそうでよかったです。
※今の働き方を変えるには、労働安全衛生委員会が大きな役割を果たせそうだと思いました。