「お互いさま」と言える職場を!

─「学校にローアンの風を」連続講座─
「学校にローアンの風を」連続講座の後半(四〜六講座)が十一月九日、十日に京都教育文化センターで開催され、のべ一七〇人の教職員などが参加しました。


第四講座は、東京社会医学センターの村上剛志さんが、「教職員の過重労働対策」について、村山晃弁護士が、「裁判闘争・措置要求の成果と到達点」について講義しました。講義では、教職員の深刻な勤務実態を多くの国民に知らせることの重要性や法的な取り組みの有効性について明らかにされました。
第五講座では、教職員メンタルヘルスカウンセラーの圡井一博さんが、教職員のメンタルヘルス対策について、実際に埼玉県の川口市の学校を廻って行なっている実践を中心に講義されました。圡井さんは、「学校現場には教職員の健康のことを考える専門家もいないし、体制もない。もっと教職員のメンタルヘルス対策として、予防が重要」と話されました。
第六講座では、渡辺輝人弁護士が、世界とも、日本の一般的な労働基準ともかけ離れた教職員の労働時間法制、裁判での判決の問題点を講義しました。講義を受けた教職員からは、「この話をもっと多くの教職員や教育委員会関係者に聞かせたい」、「現場で少しずつでも実践したい」との声が寄せられています。