職場に混乱を持ち込む新選抜制度

─高校の序列化に拍車!─
今、中学校現場では、新しい選抜制度での進路相談、入試作業が大詰めを迎えています。
京都市教委・府教委は、多くの不安の声を無視して、高等学校の新しい選抜制度を導入し、十二月二日には、今年度末中学校卒業予定者の、進路希望状況(十一月十五日現在)をマスコミ発表しました。


すでに保護者からは、「ますます制度がわかりにくくなった」とか、「自分の子どもは、何を基準に高校を選べばいいのか」「近くの高校に行けないかも知れない」「本当に希望した高校に合格できるのか」などの不安の声が広がっています。
そんな中で、京都市の中学校校長会は、「学習確認プログラムのデータを基にした進路指導のあり方」(平成二十五年十一月)という文書を発し、「学習確認プログラム」の成績を進路指導に活用するためのデータを作成し、場合によっては「学習確認プログラム」における全市的な個々の生徒の順位を、生徒及び保護者に開示することも可能としています。
これに対しては、校長会の中でも、各職場でも、疑問や反対の声が渦巻いています。
市教組は、生徒・教職員・父母の声を集約し、指導部長交渉(十二月十七日)などで、申し入れを行ないます。
また、討議資料を発行し、職場討議を呼びかけます。