京都教育センターの研究会開催高校選抜問題などで報告

六月十五日に京都教育文化センターで、京都教育センターの学力・教育課程研究会が主催する公開研究会が開催されました。
研究会では、大手門学院大学の鋒山泰弘さんが、大阪の橋下教育改革のひずみから、教師間の連携が取りにくく、生徒へ正面からぶつかっていけない現場の状況が話され、教師の力量をつける環境をどう整えるのかについて報告されました。


市教組の得丸浩一さん(委員長)は、自らの教室での実践を通じて、教師の仕事の中心は、子どもに「世の中にはおもしろいことがいっぱいある」と具体的に感じてもらうこと、そして、そのことは一方通行ではなく、子どもと自分、保護者や地域の人の輪の中で実現すると報告しました。
市教組の宮本政和さんは、「公立選抜制度の改変に伴って起こっている問題」について、教育委員会が出しているデータを経年比較し、①前期選抜の高倍率化、②普通科の高校間格差の拡大と不合格者増、③中期までモチベーションが保てない問題、④情報提供のための事務負担の増加などを指摘しました。
最後に、高校から、島貫学さんが、十年間の入学してくる生徒の変化から、義務教育とのスムーズな接合について必要な対策を行うことの重要性を報告しました。その後、参加者を含めた交流を行いました。