教え子を再び戦場に送らない決意を新たに

敗戦から七十年目となる節目の年明けは、「教え子を再び戦場に送らない」決意を改めて固める時になりました。
「武力による威嚇又は武力の行使は…永久にこれを放棄する」「戦力は保持しない。国の交戦権は認めない」はずなのに「憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」大臣たちが武力行使を容認する閣議決定。アメリカは「新たな政策を歓迎する」との談話を発表しました。つまり「私のためにお金を使い血も流してくれるなんて!」という歓迎です。しかし、集団的自衛権行使容認にも、秘密保護法にも若者の反対は急増(共同通信社)し、「どうせ負けるなんてしょっぱいこと言ってないでできることをやりましょう」などネットの呼びかけに学生デモはふくれあがりました。「戦争する国」を具体化し、批判を受ける前にやってしまおうという思惑で実施された総選挙で与党は先の参議院選挙より得票を減らし、沖縄では知事選に続き、新基地建設賛成の候補は一人も当選しませんでした。さらに、憲法九条改正反対・集団的自衛権行使反対の声は、どの世論調査でも賛成を圧倒しています。
「世の中捨てたものじゃない」という実感を、子どもたちとともに築き上げていくのが教職員組合の大きな役割です。目の前の現実を肯定的に受け止めていない多数の教職員が京都市教組への加入の呼びかけを待ってくれています。
寒い日が続きます。健康に留意して、春を迎えたいものです。

執行委員長 得丸 浩一