学校と教育を市民の手に―京都教研二〇一四 教育のつどい―

kyoken2014.jpg一月二十四・二十五日に京都教育文化センターと職員会館かもがわで、「教育のつどい」(京都教研二〇一四)が開催され、教職員や府民、のべ三百六十人が参加しました。


二十四日午後に全体会があり、オープニングは宇治久世教職員うたごえサークル「グッデイ」の歌が披露され、京教組青年部の「沖縄ツアーで学んだこと」の報告が歌を交えてされました。
記念講演は「子どもの権利委員会」初代委員長の出口治男弁護士が「『憲法の力』と『教育の力』」と題して市民による教育、学校づくりや生活の中での憲法教育の大切さについて話されました。はじめに「学テ裁判」の最高裁判決が「教育は、教師と子どもとの間の直接の人格的接触を通じ、その個性に応じて行われなければならない」と述べていることを紹介し、国連「子どもの権利条約」が「平和、尊厳、寛容、自由、平等、連帯の精神によって」子どもが育てられなければならない、と定めていることを強調。京都の「番組小学校」が民衆によってつくられたことや山本雄三の戯曲「米百俵」を紹介し、戦前と同じ過ちを繰り返そうとする動きのある中で、学校と教育を市民の手に取り戻すことが必要であると語りました。
夜には二つの教育フォーラム「京都の教育の現状と課題」「地域での子どもの育ちをささえるとりくみ」で、「小中一貫・学校統廃合」「高校入試制度問題」や子どもたちの困難に学校と地域が共同で取り組む必要性などが、活発に論議されました。
二十五日は京都教育文化センターと職員会館かもがわで二十七の分科会が開かれ、憲法と子どもの権利条約が生きる教育と学校をめざして、交流し合い、学び合い、考えを深める場となりました。